読書のすすめ

中高一貫部も高校部も暑い中での体育祭、本当に大変でしたが、その中で、皆さんがひたむきに全力で取り組み、協働して創り上げたのは、大変立派でした。

 

6月は、前期中間試験など多くの行事があり、忙しい月となりますが、そんな中でも皆さんに、多くの本に触れていただきたいと思い次のコラムを書きました。

今年も、4月9日(火)に「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2019年本屋大賞」が発表されました。本校の図書館でも特集されたので、実際に読んだ人もいることと思います。私は、去年から、本屋大賞に選ばれた10冊全部を読破しようと決め、5月27日の時点で9冊を読み終わりました。最後の一冊は、8位となった知念実希人の「ひとつむぎの手」を読めば、10冊全部を読破します。読み終えた9冊で、個人的ですが、特に、皆さんに読んでもらいたい(勧めたい)本は、1位となった瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」と2位となった小野寺史宜の「ひと」、6位となった木皿泉の「さざなみのよる」、7位となった三浦しをんの「愛なき世界」の4冊です。

私の感想ですが、瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」が1位となったのは、多くの人が心温まる本を求めていることが、大きな要因になったと思っています。

 

本を読む楽しみ方は、いろいろあると思います。理屈抜きで読んで楽しいと感じる時もあるし、必要な情報を求めて読む時もあるし、何気なく読んでみて、読み進めていく中で、深く感銘したり、心が温まったりする時もあります。多くの本を読むことで、いろいろな経験を積み重ねていく中で、自分なりの読書の楽しみ方ができあがるのではないかと思います。そんな中で、心に響いた文中の言葉や文を書き出してみるのも、いろいろと多くの場面で役立つことがありますので、皆さんも取り組んでみたらいかがでしょうか。

 

今回は、1位となった瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」に出てきた360ページに書いてあった文章が心に残ったので紹介したいと思います。

「仕事も嫌いじゃないし結婚もいいかもしれない。でも、それは自分を削ってまでやることには思えなくて。そんな時、梨花に会って、娘を一緒に育ててほしい。娘の人生を作ってほしいって言われたんだ」 (中略) 「 ‥‥ 自分より大事なものがあるのは幸せだし、自分のためにできないことも子どものためならできる」 (中略) 血のつながりも、共にいた時間の長さも関係ない。家族がどれだけ必要なものなのかを、家族がどれだけ私を支えてくれるものなのかを、私はこの家で知った。という文章です。

主人公の17歳の女子高校生は、父親が3人、母親が2人いて、血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も名字が変わり、家族の形態や愛情とは何かを考えさせられた本でした。

このコラムを読んでみて、何か感じて、この本を読んでみたいと思ったり、その他の本屋大賞の本を読んでみようと思ってくれれば、幸いと思います。