校長コラム

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2019/12/01

「一年の振り返りを」

令和元年もあと一月足らずで終了する時期になってしまいました。皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。今年一年で達成出来たことを実感し、どんなことが具体的に積み重ねること出来たかを確認することは、皆さんの成長に大切なことと思います。その振り返りは、学習成果、部活動の取り組み、行事などへの取り組みなど様々なことから自己点検をしてください。

 

生徒の皆さん(私もですが)が生きる世界(社会)は、今後かつてないほど激しい変化に見舞われると思います。どんな力を身に付けることが求められているかというと「自ら取り組む力」「自ら発展させる力」「多様な他者と協働できる力」だと考えます。そのために、どんな資質を獲得しなければならないかというと、一つは、「主体的・自主的に取り組める力」。もう一つは、「協働出来る力」を身に付けることだと考えております。

一つ目の「主体的・自主的な能力」を身に付けるとは、気付きを最初の一歩にして、自分なりの問いを立てて、自分なりのやり方で、自らの答え(納得解)にたどり着く粘り強く探求する力を獲得することが必要です。つまり、やらなければならないことを自ら取り組むだけでは獲得できず、大切なことは、過去の経験に頼らず、課題を発見・創造し、新しいアイディアや仕組みまでに発展で出来る力を持つことだと思います。

二つ目の「協働する力」を身に付けるとは、一人ひとりが互いに認め合うことを原則として、他者を思いやり、多様性を尊重し、持続可能な社会を創り上げる意欲と意志を持つことだと考えております。

 

当然のことですが、「主体的・自主的に取り組める力」と「協働出来る力」を獲得するためには、一日一日の学習はもちろんですが、部活動、行事などの全ての学校活動に全力で取り組むことが大切です。今年度も残り少なくなりましたが、成長を確かなものにするためにも、一日一日を大切にする生活をしましょう。良きまとめをして、新たな気持ちで新年を迎えましょう。

 

- - <今月の推薦図書>- -

今月、推薦する本は、原田 マハ氏の「美しき愚かものたちのタブロー」文藝春秋社の単行本です。

作者の原田 マハ氏によると、国立西洋美術館設立60周年の餞(はなむけ)の一冊にしたかったということです。
ものがたりは、明治期に首相を務めた松方正義を父に持つ松方幸次郎が、ひょんなことから芸術と出合い、「松方コレクション」という一大コレクションを築くまでの話になっています。「松方コレクション」返還に向けた厳しい交渉を描くハードボイルドな一面もありながら、アートという一本の芯が通った本でもあります。読み応えのある本ですが、冬休みにじっくり読んでいただけたらと思います。