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2021/02/01

和の精神 和らいだ心で

令和3年1月1日の日本経済新聞に『聖徳太子「和」の願い今に』という記事が掲載されました。その記事によると、今年は、聖徳太子の1400年忌にあたるそうです。太子が説いた「和」の思想は人々の精神に大きな影響を与え、また、本校の校訓の中にも取り入れられています。多様性が今後ますます求められる社会でその意味を原点に戻って問い直してみたいと思います。

 

記事の中に、法隆寺管長の古谷正覚さんが次のように語っています。

「太子がなぜ慕われ続けているのか。仏教への思いに加え、平和な世をつくりたいとのお考えが伝わったからではないか。我々が学ばねばならないのはやはり「和」の精神だ。人それぞれ色々な思想があるだろうが、共に生きるには和らいだ心で他人に接する姿勢が欠かせない。1400年前から文明は発展したが、人心はあまり変わらないように思う。」

 

この記事を読んで、改めて、『共に生きるには和らいだ心で他人に接する姿勢が欠かせない』ことの大切さを強く感じました。本校でも取り組んでいる「SDGs」では、普遍的な目標として「誰も置き去りにしない」という約束を掲げています。

まさにこのことの実現を図るためにも、『聖徳太子「和」の精神』を学び、活かすことが大切と考えます。つまり、『共に生きる姿勢』『豊かな心』『思いやりの心』を持って取り組めば、私たち一人ひとりにも、できることは数多くあります。2030年の世界を変え、その先の未来に引き継いでいくためには、SDGsを特別なものとしてではなく、「自分ごと」として捉え、それぞれの活動、生活の中に浸透させていくことが大切です。積極的に関心を持ち,考え,行動に起こすこと。それが地球のかかえる複雑で難しい問題を解決していくことになります。

 

さあ、そろそろ、学年のまとめの時期になって参りました。令和2年度は、今まで経験したことがない大変な困難な年度でした。しかし、成長の歩みを止めることは許されないし、留まることも出来ません。まだ、大変で、苦しい状況は続きますが、皆さん一人ひとりにとっては、成果や実績を積み重ねてきたことも多いと思います。そのまとめをきちんと行ってください。その実践が必ず、次の年度で生き、飛躍に繋がると思います。頑張りましょう。

 

- - <今月の推薦図書>- -

今月の推薦図書は、吉田修一氏「国宝 上 青春編」 「国宝 下 花道編」です。読み応えのある長編になりますが、ぜひ、挑戦してみてください。

実はこの本は、高校1年生のある生徒からリクエストがあって、図書館に入れた本です。彼の読書に関する知識にも驚きましたが、このような生徒が多くいることも司書の先生から伺い、大変うれしく思いました。ぜひ、今後もいろいろな本の紹介・推薦をお願いいたします。