校長 その日その日

Principal Day by day

校長 その日その日

 

2022/02/01

学びの本質について

新しい年となって早1ヶ月が過ぎ、令和3年度のまとめをしなければならない時期になりました。
4月からは、新入生を迎えることで、皆さん一人ひとりがそれぞれ、学年が上がり、更に自覚ある行動をしなければならない立場になります。学習はもちろんですが、行事でも中心的な存在となって、運営していかなければ立場となり、成果や結果が求められます。

そこで、今回は、「年度のまとめ」と「新しい学年で成果を上げる」ために、皆さんにぜひ考えていただきたい『学びの本質』について書かせていただきます。

 

西郷隆盛が学問の目的として述べた言葉に「講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修するに克己を以て終始す可し」とあります。学問とは何かを学ぶことが目的ではなく、自己修養の目標だとした西郷の考え方を表しています。その在り方として、「人に慈愛をもって接すること」と説いています。

 

学問の目的として、知識の習得は大きな目的とは思いますが、その目的を実現するためにも、自己修養(人間力の向上)が大切です。すなわち、「整った器にこそ学力は宿る」と思うので、本校の重点目標である「自立・自律した人間として成長」することが重要です。主体的に、協調的に何事にも取り組むことが、『学びの本質』を追求することになると考えます。

具体的には、「人とうまくやっていく力を身に付ける」ことと「周りに感謝の気持ちを表す」ことと「相手に敬意を払い、誠実、丁寧、そして、親切にする」ことです。

「自立・自律した人間として成長」するためにするべきことは、まだまだたくさんあると思います。それを考え、試行錯誤することにも意味があり、成長できる要素があると思います。ぜひいろいろなことに取り組み、「人とうまくやっていく力」も身に付け、新年度の準備をして欲しいと思います。

 

- - <今月の推薦図書>- -

今月の推薦図書は、昨年10月のコラムに書いた、今は、「暗幕のゲルニカ」新潮社を読んでいますと紹介した、原田マハ氏のこの本を推薦したいと思います。物語の壮大さと芸術の、芸術家の「凄さ」を感じられる本です。