校長その日その日

(8/9)発想と熱量に脱帽、鉄道模型コン

学校活動はしばしの夏休みに入りました。少しリラックスできる話題をご紹介しましょう。

8日(土)、猛暑に加えこの会場はさらなる熱気であふれてかえっていました。本校生も出展している「全国高等学校鉄道模型コンテスト2026」を覗いてきました。

↓ 7/30コラムでお知らせした本校作品の正体は…パッと見て何かわかる人は少ないかもしれませんが、線路の上を何かが跨いでいる情景…?

↓ テーマは「天井川てんじょうがわ」。あまり水量のない小川が上空を横切っています。不思議な光景

関東ではなじみのない、中学入試で出てくるような光景で私も見たことはありませんが、関西に実在します

河川の堆積作用で河床が周囲の土地より上がってしまい、堤防を強化していくうちに生活面が河川より下になってしまう地理現象です。

↓ 関東の本校生がよく取り上げたな…制作時に訊いたらやはり部員の一人が関西に土地勘がありました。それを取り上げる着眼点のユニークさに感心

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――全国・海外から200校以上が出展しているという会場の熱気は、昨年以上かもしれません

(→昨年度当コラム「果てしなき鉄路の世界」

本校ブースは残念ながら今日8日は説明生徒がおらず、展示されているだけだったのですが、他校さんは熱心に来場者に自校作品をPRしていました。通りがかる私を呼び止め、いろいろ工夫点を教えてくれます。

印象に残った他校さん作品です。

↓ 見事な紅葉。飛騨高山地方のイメージだそうです。左の民家の瓦屋根は紙を重ねて製作と

 

↓ こちらも見事な紅葉。保津峡(京都)のイメージだそう

↓ 実在の景観をエッセンス的に取り込んだ作品が多いですね。中部アルプス地方のイメージ、左奥に小さな滝も再現

↓ 東京周辺の人には「あそこか」と分かる作品も。隅田川そばの某ターミナル駅ビルもさることながら、地下ホームの表現に力が入っています

↓ 中高生のイメージ力は自由自在!何とローマの光景を取り込みました

↓ あの大阪城を線路敷に取り込んでしまいました。作り込みの凄さは天守閣内に人がいるだけでなく…

↓ 生徒さん「石垣です!実際に石垣の写真を撮って部材にトレースしたので、ひと石ごとに実物と同じに再現してあります!」、そのエネルギーに脱帽

↓ 地下鉄が地上2階から発着する有名な駅。球音と遊園地の歓声が聞こえてきそう

↓ 本来なら水の流れる堀が線路に。イメージはどこまでも自由自在

↓ 某テーマパークを取り込んだ夢の世界。実物を知らない私も楽しめます

↓ この学校さんも京都のエッセンスを見事に凝縮

↓ 生徒さん「ぜひ下から見上げてください!」、スイスの登山鉄道をイメージ

↓ 懐かしい昭和の銀座4丁目。私の前にも女性の方が写真を撮っていきました

↓ ユニークさの極み、広重の浮世絵「大はしあたけの夕立」を鉄路と融合

↓ 京都題材の学校はよく見かけます。嵐山の渡月橋あたりを凝縮。熱心に説明してくれたのは「竹林」表現

↓ 小さなお子さんも思わずのぞき込みたくなるぐらい

↓ この女子校さんは毎年入賞作に名を連ねています。ジブリの世界

↓ 生徒さん「子ども時代の『思い出』を凝縮してみました。タイルは全部貼り込み、ベンチはアイスの棒で、色鉛筆は爪楊枝で…」

 

時を超え、空間を超え、想像の世界までも表現して…単なる「情景作品」が課題だったらここまで自在な作品、熱量を注ぐ対象が生まれることはないのではないか。一つの「鉄路」がそれを貫くことで、彼らの想像力・表現力に無限の力と広がりを与えているのだ、とあらためて確信しました。

 

――この記事を書いた今日は、成田からセブ島夏期留学生徒が旅立っていきました。

自己を自由に表現できる時代、語学を通じて他者理解を深めることのできる時代。今日8月9日という日、あらためて平和な時代に感謝しなければなりません。

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