校長その日その日
(9/9)卒業生、北の大地で先端技術研究を
優れた研究を進める大学院生。本校卒業生にこんな優秀な人がいるなんて、そしてこんなに立派になって…と感慨深さと嬉しさでいっぱいです。
――9日(火)放課後、中・高生希望者向けに、北海道大学に進学した本校卒業生による講演がありました。
講師は川城 英嵩かわしろ えいしゅうさん、北海道大学・大学院工学院・機械宇宙工学専攻の博士後期課程1年です。
今回は「北海道大学工学部生里帰り母校広報活動」の一環として来校してくださいました。

会場には中3~高2の約50名が集まりました。
川城さんは6年前に本校を卒業。北海道大学の学部を経て大学院に進学し、ロケットの燃焼や航空機の空力など、流体を解析する研究室に所属しているそうです。「僕は、巡航時の航空機の翼の振動特性に関する研究をしています」

――何より驚くのは川城さんの努力と才能です。

工学部は総代で卒業、その際、優れた学業成績を収めた学生に贈られる日本機械学会畠山賞※1を受賞。またボーイング社「エクスターンシッププログラム」※2では、川城さんのチームが最優秀賞を受賞したそうです。
※1 人格および学業が優秀な、大学・高専などの機械系学科の卒業者を表彰する制度。川城さんは2023年度受賞者のうちの一人。「2023年度 日本機械学会畠山賞受賞者」
※2 航空宇宙業界が直面する課題をボ社の協力で研究し発表。理系に注力する大学群の参加がみられます。ボーイング ジャパン「日本の教育機関との連携」
――もちろん北海道大学の魅力もたっぷりと語ってくれました。
JR札幌駅からわずか数分、しかし「広大なキャンパス内は移動に20~30分、駅2~3駅分」。でも有名なポプラ並木、学園祭の盛り上がり、牛乳同好会?などユニークなサークルもある、などなど。
何より「物価や家賃が安いし、ご飯もおいしい。趣味も楽しめてとても過ごしやすい。冬は自転車が使えなくて徒歩なので不便ですが」
↓ 面積は東京ドーム40個分近いとのこと

↓ 生徒たちには大事な受験時の注意。「前日乗り込みは危ない。友達は前日、帯広空港に着陸しそうになって危うく受験できなくなるところだった」※帯広は札幌から200㎞
(なぜ今の研究室を?)「北大では最初から特定の学科を選択する必要がなく、学部2年生に上がる時に決めることができる。僕は物理の成績が良く、興味もあったので今の学科に進学を決めました」
(今後どういう進路を考えているの?)「博士課程を終えて大学に残るのもあるけど、先端技術系の企業も興味がありますね」
(大学院や研究室で留学生は?)「4分の1ぐらいですかね。アジア圏が多いかな、ブラジルの学生もいます」
↓ 終了後、生徒だけでなく教員からも質問。O教諭「北大受けたい生徒がいるんだけど…」

↓ 左からS進路指導部長・高3時担任K教諭・川城さん・高2時担任W教諭

講演では北大工学部のプロモーションビデオも披露され、国立大学の理系学部の規模・研究力の高さがうかがわれました。
それと同時に、先月視察した米国トップ10大学もそうですが、世界が注目する研究、最先端人材(理系人材)は、生半可な投資では生まれないのではないか。日本が本気で世界と技術で伍していくためには、国が覚悟を決めて大学に予算をかけなければ無理なんじゃないか…との思いが私の中でますます強くなります。
ちなみに川城さんは高校時、剣道部に初心者として入り、本当によく頑張っていました。今の業績もきっと当時の頑張りが下地になっているに違いない…と思わず目を細めて講演を聞いていた次第です。