校長 その日その日

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2022/10/14

(10/14)汽笛一声新橋を……鉄道開業150年に思う

14日(金)、日本に鉄道が開業して150年として話題になっています。鉄道の町・大宮に存する学校の人間としても、親しみを感じるニュースです。

 

鉄道は、1872(明治5)年9月12日に、新橋(今の汐留地区付近)~横浜間に開通し、「陸おか蒸気」とよばれました。「あれっ10月14日でないの?」は、明治5年12月までは太陰暦で、現在の太陽暦に換算したのが10/14なのです。

 

約30㎞を1時間、1日わずか9本の運行。運賃は現在の物価観でも3000~4000円ぐらいと推定され、庶民が気軽に乗れる乗り物ではありませんでした。  下等で37銭5厘。当時のお米10kgが33銭ぐらい

 

↓ 先日高2の関西研修での新幹線。鉄道開通から150年後、同じ場所に10倍!のスピードの乗り物が走るとは、誰も想像できなかったでしょう

鉄道の建設目的は、旅客というよりは物流。明治政府が殖産興業の一環として、主な輸出品だった関東圏の生糸を横浜港に運ぶためです。建設には、鉄道の最先端国・イギリスの技術者が指導にあたりました。

 

物流だけでなく、軍事=兵を即時・大量に送り出す=にも有用と気づいた政府は、のち全国に鉄道網を整備していき、今や総延長2万8千㎞、当時の1000倍に成長しました。

 

↓ 今年5月に、本校の鉄道研究同好会の生徒と、旧新橋駅を訪れたときの様子。今から30年ほど前、汐留地区の再開発で、明治時代の駅舎の基礎やプラットホーム、レール等が発掘され、その場所が記念館として保存・復元されています。 ※他に当時のお茶の土瓶や切符も出土

↓ 文字どおり、日本の近代の「出発点」です

 

本校生も日ごろ大変お世話になっている鉄道、そして駅。毎日、いろいろな立場の人を送り出し、乗せ、降り立つのを眺めているはずです。

日本経済と人々の暮らしを支えてきた功績、日々支えてくれている方々にあらためて感謝したいものです。

 

★ちなみに大宮駅の開設は13年後の1885(明治18)年。高崎線から新たに東北線(宇都宮線)を分岐させるためでした。その性格から鉄道工場が設置され、物流拠点ともなり、現在の発展につながっています。