校長 その日その日

Principal Day by day

校長 その日その日

 

2023/09/29

(9/28~30)最後はシドニー探訪――豪州パース❺・終

●28日(木)~29日(金)シドニー入り、世界自然遺産へ

28日(木)夕刻、パースから空路で無事シドニーに到着。4,000km・4時間(日本の北海道―沖縄より遠い)ですが、生徒は夕食会場でもこのとおり元気でした。

 

29日(金)は、他学年と同じくブルーマウンテンズを探訪しました。シドニーの西郊100km、世界自然遺産の魅力については、既出の「今週の大宮開成」でも紹介済みですね。

19世紀末の炭鉱跡が、現在は観光目的の自然散策路として整備されています。

ブルーマウンテンズでは炭鉱が閉山した後も、標高1000mにあるため避暑地として栄え、日本の旧軽井沢のような街として内外の観光客で賑わっています。

 

生徒の昼食会場は「カリントンホテル」。19世紀末創業のホテルで今なお現役。映画のセットのような優雅な内装に生徒たちは「すごい…」と嘆息していました

↓ 築140年の木造建築が現役なのは、賢明な修復・保存活動のたまもの。修復作業時に出土した創業時の食器や、当時のメイド用のマニュアル!など大変貴重な物が展示してありました

↓ メイドマニュアル「仕事を上がるときは部屋カギを持ち帰るな」「宿泊客の部屋は他人に見せるな」「修理案件はマネージャーにすぐ報告せよ」etc.……現代と変わりませんね

歴史豊かな建物を感慨深く思い、フロントの女性(たぶん役職のかた)に話しかけたら、「娘が茨城で英語教師をしているのよ、いなくてちょっと寂しいけどね。日本には本当に素敵で大好き」と意外な話に展開しました。

 

「古そう」「雰囲気がある」というだけで気に留めない人がほとんどかも知れませんが、先日のパース授業でアボリジニ文化を学んだように、私はこういう点に、歴史ときちんと向き合い活用するオーストラリアの国の姿勢、国民性を感じます。

 

●30日(土)、シドニー市内探訪

昨夜はぐっすり眠れたという生徒たちは、明けて30日、シドニー市内の探訪です。

↓ “ミセスマクォリーズチェア”の岬にてA組さん。オペラハウスとハーバーブリッジを遠望できる定番の場所

↓ C組さん(B組さんは先行して回っているためご一緒できませんでした)

↓ 岬の先端にある“ミセスマクォリーズチェア”。18世紀末、初代豪州提督の夫人がこの場所で本国からの船を待ち望んでいたため岩に彫られた椅子といわれます

 

↓ 最も新しい時代の世界遺産・オペラハウス。複雑な屋根形状はデンマーク人建築家によるデザイン。1959年着工も、そのデザインがネックとなって竣工は14年後の1973年。今年50周年です

↓ 堂内のトイレ。手洗い場のシンクがとても印象的。さすがは世界的芸術劇場

↓ 屋根は100万枚もの総タイル張り。白の◇、ベージュの△の組み合わせでスウェーデン産。汚れにくいための選択だそうです

↓ オペラハウスの後は、すぐ近くのロックス地区で自由時間。18世紀末のシドニー最初の入植地として古い街並みが残り、それを生かした週末マーケットが開催されていました。衣服やアクセサリー、雑貨、お菓子、カフェなどの露店は観光客で大賑わい

↓ 午後、生徒たちは班別研修。多くが立ち寄ったであろうクイーンヴィクトリアビルディング(QVB)。中心街に屹立し、1898年建設!も内部は最新の魅力的な専門店街になっています

 

30日夜、本隊は空路帰国の途につき、おかげさまで10月1日(日)早朝、帰国いたしました。この間、保護者の皆様のご理解とご支援、本当にありがとうございました。

 

また今回のレポートにお付き合いくださった皆様にも感謝申し上げます。

今回の一連の海外研修は、全生徒が対応できる最大公約数的な内容であり、またコロナ後ともあって安全優先の内容ともなり、一部生徒には物足りなかったかもしれません。

そのために本校では希望者対象に、セブ島語学留学・3ヶ月ターム留学などを今年度から始めました。腕に覚えのある生徒には、こちらでさらに力を試してもらいたいと考えています。

 

引き続き大宮開成へのご関心をよろしくお願いいたします。