校長 その日その日

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2025/06/16

(6/16)世界初演「大いなる宮居」から未来へ――吹奏楽部定期演奏会

昨日15日(日)、恒例の本校高校吹奏楽部、定期演奏会が開かれました。

今年は30回の記念回ということで、以前からSNS等でも強力に周知(非常に手の込んだ動画を流していたようです)していたせいか、会場のさいたま市文化センター大ホールは保護者様・在校生で満員でした。

 

注目は何といっても、吹奏楽界で世界的にご活躍の作曲家、八木澤 教司(さとし)先生に『大いなる宮居のもとで』を書き下ろしていただき、当演奏会が世界初演奏の場となったことです。

 

「(この曲は)若き世代に氷川神社の神聖さや地域の文化や歴史に誇りをもって、それらを音楽で伝えてほしいという願いを込めて作曲しました」

「顧問はじめ指揮者川畑麻衣子先生の、生徒さんを想う熱い気持ちに触れたことにインスピレーションを受けて、過去から現在、そして未来につながるこの地域の様子をドラマチックに描きました」

(パンフレット同封の八木澤先生からのコメント)

 

曲名の「大いなる宮居」とは、「大宮」の地名の語源でもある「氷川神社の存する地」を意味しています。

 

演奏会の第3部にて、いよいよ演奏…。

導入部は、氷川神社の緑深き社叢しゃそうを思わせる幽玄さ…徐々にテンポが上がり、最後はまさに未来へ発展し続ける都市・大宮を思わせる熱量と荘厳さで締めくくられました。

本吹奏楽部も持てる技術をいかんなく発揮し、八木澤先生の想い以上のものを表現してくれたのではないでしょうか。

 

なおこの定期演奏会で、高校3年生は引退です。

最後に部長Kさん(Hr担当)「不器用な自分を支えてくれた部員のみんな、本当にありがとう」「お互い本気だからぶつかり合うこともあったけど、ここまでやってこられたのは皆のおかげです」―。

 

アンコールは本校の永遠のスタンダード『銀河鉄道999』

力強いドラフト、少し尾灯を滲ませながら、彼女ら彼らは後輩たちに後を託して走り去っていきました。

 

ご来場の皆様、本当にありがとうございました。とくに保護者の皆様には、ハードな練習に日夜励んできた生徒を見守ってくださり、心から御礼申し上げます。

そして楽曲をお寄せ下さった八木澤先生にもあらためて御礼申し上げます。いつか生徒たちの演奏をお聞きいただく日があることを願っております。

 

さあ1・2年生。次なる30年の第1小節を奏でるのは皆さんです。準備はいいですか…?