校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2025/06/22
22日(日)、中2奈良京都伝統文化研修は3日目、京都班別行動です。
ホテルは京都随一の繁華街・四条河原町の近くにあります。
↓ 土曜の昨晩は国内外の観光客で賑わっていましたが、さすがに今朝6時はまだ静かでした
↓ 宿の目と鼻の先には “京の台所” ともいわれる錦市場にしきいちば、日中になるとすれ違いも大変な賑わいに
↓ 今朝もお宿さんの美味しい朝食。「同じ釜の飯を食う」のとおり、生徒間の関係性も学校以上になってきたようです
↓ 担任”受付カウンター”にて班ごとにスマホ・一日乗車券を供与。8時過ぎ、順次出発
班行動中の様子は学校SNSにアップされていると思います。
――夕刻17時。生徒たちの再集合場所は、祇園近くの建仁寺けんにんじ。「暑かったです」「どこどこで外国の人と仲良くなりました」…土産話は尽きず。
さて、建仁寺は臨済宗:禅宗の総本山であることから、座禅体験です。
↓ 鎌倉時代に臨済宗を開いた僧・栄西えいさい。薬用として中国から茶をもたらしたことでも知られ、境内にはお茶の木が
座禅は境内の僧房の一つ、禅居庵ぜんきょあんにて。
「できる人は正しい座禅を組みましょう」「お腹を前に出し、背筋を伸ばす。顔は下を見ない」とお坊さんから厳しいご指導が。やがて室内の明かりが消され、静寂の15分…。
↓ 班行動で歩き回った後にしては取り組めたほうでしょうか
――終了後の講話がまた大変印象深いお話でした。
「組んでいる間、心はどこにありましたか」
「あれこれ考えが浮かんだ人・仕方ないなぁと思ってやっていた人は、心と体がバラバラです」
「人の心は本来自由です。しかし、心と体がバラバラになると、人は苦しむのです」
「よくスポーツ選手やアーティストなどいろいろな人が座禅に来ますが、完璧な座禅をしていきます。心と体が一致しているからです」
「皆さんはまだ若いから、考えが一日ごとに揺れるのは当然。しかし今後の学校生活でいろいろなことを学びながら、心と体が一体になるように心掛け、立派な大人になってください」
――3日目、ようやく20期生・中2の状況がつかめた気がします。普段の学校生活では見せない彼らの素顔、見えてきた課題。
いっぽう薬師寺といい建仁寺といい、私自身が心を動かされました。生徒が見えたと思ったが、やはりまだ見えてないのかもしれないと思い直します。
座禅を終えて、私にとっては剣道が自己を顧みる場であるとあらためて思い、また稽古がしたくなりました。
明日23日(月)はいよいよ最終日。バスで北野天満宮・金閣寺・嵐山をめぐり、帰路につきます。