校長 その日その日

Principal Day by day

校長 その日その日

 

2025/06/24

(6/23)”おかげ様” の次なる課題は…奈良京都を終えて

もしや天神様の怒りに触れてしまったか…と思うような突然の豪雨。しかし最後には手加減をしてくれたようです。

 

――23日(月)、中2奈良京都伝統文化研修は最終日、京都市内の主要地見学でした。

午前、北野天満宮。言わずと知れた菅原道真公が祀られ、本校がよくお参りする場所です。

↓ 生徒たちは眠い目をこすりながら下車

 

↓ 道真公が京から追放された際の「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花…」の歌で知られる飛梅とびうめ

↓ 昇殿し全クラスがご祈祷を受けました。代表でお札をいただいたOさん・Nさん。後日クラスに掲げられます

↓ 彼らが夢中になっていたのは「水みくじ」、濡らすと吉凶が現れて…

↓ Nさん「先生やった大吉です」、大吉率やや高め?…この頃から空に異変が

にわかに空が掻き曇り、雷とともに豪雨に。天神・道真公の怨霊か!?

ずぶ濡れになってしまった生徒もいましたが、何とかバスに戻り待機。

 

――金閣寺に到着するころには雷雨も収まりましたが、天気にお構いなく内外の観光客・修学旅行生で大混雑。見学路を進みます。

↓ 視にくくて恐縮ですが「雨どいまで金…」とか日本語以外の感嘆の声が聞こえてきます

 

――そして昼前、嵐山に。ここでは自由行動1時間半が許可されます。

この時間、私は全く知らなかった法輪寺というお寺をお参りしてみたのですが意外な発見が。

このお寺は”電気・電波の神“を祀り、電気関係企業の信仰が篤いようなのです。

↓ 寺院に科学の電気の「神」が祀られ、しかもエジソン・ベルツの顕彰碑まで

↓ スーツ姿の方々に声を掛けたら「…企業です」

↓ 嵐山中心部に戻ると、生徒たち(教員も)は京都の最後を味覚で楽しんでいました

 

――保護者様には事前の保護者会にて「“おかげ様の気持ち”を持てるかを見ています」とお伝えしていました。

3日目ぐらいまではまだまだだな、これで終わってしまうかな…と思って見ていましたが、

 

最終日の朝などは朝食後の片づけなどを「…ちゃんとやろうぜ」と声掛けできる生徒が出てきたこと。

夕刻、東京駅の解散式にて研修委員長Nさんから真っ先に「今日まで支えてくれた添乗員さんにお礼を言いたいと思います」という言葉があったこと。

 

7割ぐらいの生徒が”おかげ様”を理解できるようになったと思います。班別研修などの集団行動、法話や座禅などが少しの変化をもたらしたのかもしれません。

 

私は期待を込めて、最後のあいさつにて”おかげ様”の次なる課題を課しました。

「今日の朝食の時のように、もっとよきリーダーシップを発揮する人が出てきてほしい(授業等で、今は話を聞こう/勉強しなくちゃまずいぞ、というように。それを皆がしっかり支え、ついていこう。そうすれば結果として『20期生』という大きな乗り物が、より遠くへ・速く・見たことのない世界へ到達できるはずだ。そうなりたいと思わないかい?」

――頷いてくれた生徒が少なからずいました。

 

大きな事故ケガ体調不良が出なかったことは、何よりも生徒たち一人一人が頑張った証拠です。私自身も20期生の素顔の一端を垣間見ることができました。

 

ほか一貫部の大型校外研修「中1サマーキャンプ」「中3沖縄国際平和研修」「高2チャレンジキャンプ」を終えて、生徒たちがどのように成長したのかが楽しみです。

 

全ての保護者様のご支援・ご理解に、心から感謝申し上げます。