校長 その日その日

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2023/08/03

(8/3)ついに「0」を「1」に―中学吹奏楽部、県大会へ

ついに「0」を「1」に押し上げた!――2日(水)埼玉県吹奏楽コンクールの中学生部門・地区大会が行われ、本校の吹奏楽部が金賞を受賞、埼玉県大会へ進出を決めました。

「中央地区」に属する本校は「中学生Bの部」(30名以下)で出場。

さいたま市文化センターで午後2時過ぎからの演奏予定。南浦和の坂を汗だくになりながらも、K教頭と会場に駆けつけます。

 

前3校さんの演奏を経て、いよいよ本校…演奏曲は『折鶴』(阿部勇一作曲)です。

冒頭、まるで声明しょうみょうのようなコーラスを伴い、エキゾチックに始まりました。

中盤からは幽玄な旋律、そしてパーカスとして太鼓も勢いよく入ります。曲の最後、指揮のFコーチのタクトが止まると、そっと筆を置いたような余韻、のち満場の拍手が。

 

K教頭と “良かったよね、いけるかな?”などと話しながら、他校さんの演奏も素晴らしかった(前後に昨年度の金賞校がひしめいていた)けれと、ウチも実力を出し切ったようだから、よかったのでは…などと思いながら会場を後にしました。

 

夜20時過ぎ、顧問M教諭から業務メール。「金賞、県大会出場です」――おお、やった!県大会出場は創部初です。

 

ご存じのとおり、埼玉県は中高とも吹奏楽のレベルが非常に高く(全国一ではないか?)そのなかでも中央地区や県南地区は “超” 激戦区です。

今回「Bの部」で県大会出場の金賞を勝ち取れたのも、32校中たったの4校!です。

 

昨年度本校は、惜しい金賞(=県大会に行けない金賞)でしたから、先輩たちの未踏の夢を今年の部員たちが実現したのです。「0」を「1」に押し上げたのです。

保護者の方はもちろん、OBOGや元顧問の歓喜が目に浮かぶようです。

 

3日朝、校長室に生徒が受賞報告に来てくれました。

Kさん「直前の練習までうまく合わなかった初めの入りが、本番でうまく揃ったのでいけるかなって

Eさん:部長「私は不思議とあまり緊張しませんでした

↓ 生徒および顧問M教諭(左端)・同S教諭(右端)

生徒とはいざというとき、本人も気づかない力を発揮する――その秘めた力に出会いたいから、教育というものがあり、教員という仕事があるのかもしれません。

 

県大会は9日(水)。中央地区代表の名に恥じないよう、最高の演奏を期待しています。