校長 その日その日
Principal Day by day
Principal Day by day
2025/09/02
今日2日(火)、地震により一部校舎の倒壊の恐れ――といってももちろん現実ではなく、本校の防災訓練の話です。
本校では近年「予告なしの訓練」に切り替えています。
なぜなら緊張感が生まれるだけでなく、中学・高校ならではの現実――「常に授業担当者が違う」「移動教室で災害が起きる場合もある」――つまりその時々で生徒の避難経路や誘導者が異なることが明らかで、実態に即した訓練でなくては意味がないからです。
したがって生徒・教職員には年間予定行事表に「防災ウイーク」と示してあるのみで、実施曜日・時間帯は知らされないまま訓練に臨みます。
――訓練は今日の2時間目となりました。「緊急地震速報の発報」、まず教室での一時退避行動(机下退避)、のち実際に大地震が起き、校舎倒壊の恐れあり※として全生徒屋外避難に移行しました。 ※東日本大震災後に耐震補強しているため、非常にまれなケースと考えています
屋外退避は2段階、①「自分のいる教室からもっとも近い広場に退避」→②「中学生・高校生ごとに指定の広場に再退避・教員点呼を受ける」。
↓ 屋外退避①は中高2000人いても5分と迅速、しかし②がどうしても時間がかかり、訓練開始~点呼終了まで約15分を要しました
↓ 色付きビブスは役割のある教員。校舎内残留者がいないかの確認役・離れたグラウンドへの伝令役など
しかし…外は暑い! わざと酷暑の日を選んだわけではないのですが、本当の災害は気候を選んでくれませんから止むを得ません。
それでも暑い中、スムーズに訓練に協力してくれた生徒諸君・授業担当教員に感謝!です。
(最後に校長が講評すると高校生はなぜか拍手が。自分たちの訓練のスムーズさを称える拍手か、それとも私の講評が短かった(20秒くらい)ことへの拍手かな…?)
この訓練方法で完璧だとはもちろん考えませんが、今後も生徒の安心安全のため実態に合った訓練を模索していきたいと思います。