校長 その日その日

Principal Day by day

校長 その日その日

 

2026/04/08

(4/7)やがて大輪となれ、169名――中学入学式

令和8年度が始動しました。校門の桜が満開と思えたのは4月2日です(↓)。

さて、かろうじて桜が散り残るなかで今週7日(火)、令和8年度第22回中学校入学式を実施しました。

 

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<令和8年度中学入学式 校長式辞>(概略)

校門の桜が、皆さんの入学を見届けるかのように今、花吹雪を散らしています。第22期生・169名の新入生の皆さん、ご入学、まことにおめでとうございます。

 

さて、皆さんを出迎えた桜の木は、まさに皆さんのこれからの成長を示しているようです。

将来、皆さん一人ひとりが「花」となって社会を明るく照らすために、人間としての「根」「幹」をしっかり育てていくのが、この中高の6年間だからです。

 

大宮開成には、「愛 知 和」という校訓があります。この校訓による学びが、皆さんの人としての「根」、「幹」を育てるのです。

 

「愛」は、利他の心。自分も他者も愛することのできる心です。

今この瞬間も、世界では紛争や災害、貧困がなくなっていません。今の皆さんに直接解決できることは少ないですが、「もし生まれた場所が違っていたら…」と、自分ごととして関心をもつことはできます。自分も大切にしながら、人の痛みにも思いを致せるようになること、それが「愛」です。

 

「知」は、豊かな知識と知性を身に付け、的確な判断ができることです。

人類が半世紀ぶりに月を目指している「アルテミス計画」、予定だと今日、人類史上初めて、月の裏側を周回するそうです

ミッション成功のためには、50年前の経験に加え、新たな知識・技術、それに裏付けられた的確な判断が必要であることは、容易に想像できますね。 ※日本時間7日午前、達成。まさに式典の前後!

 

新しい時代を創っていく皆さんは、私たち大人の時代にはなかった課題・問題に出会うでしょう。しかし正しい知識、それを応用できる知性があれば、必ず的確に解決できるはずです。

正しい知識・豊かな知性を身に付ける6年間、それが「知」です。

そして最後に「和」、多様性です。

アルテミス計画では、アメリカやヨーロッパ、日本の各国が協力しています。人類の発展は、人々が協力して英知を結集したときであり、その逆に、世界が困難に陥るときは、国どうし人どうしが、お互いを理解することを諦めた時であることは、歴史が物語っています。

この学校においても、169通りの知恵や価値観が出会うことは、一人ひとりの可能性が無限に広がることを意味します。169人の関わり合いを大切にすること、それが「和」です。

 

人の痛みを理解する「愛」、豊かな知識・知性を身に付ける「知」、関わり合う「和」の3つを、ぜひ忘れないでください。

保護者の皆様、あらためてお子様のご入学を、心からお祝い申し上げます。

お子様は6年間で、一人の大人として扱われていくことで、自立した青年へと成長します。必然的に学習、人間関係そして進路についての悩みも生じますが、私たちは全力で彼らを支えてまいります。ぜひ皆様も彼らのよき「伴走者」となっていただきますよう、ご理解ご協力をお願いいたします。

 

最後に、20周年を迎えた大宮開成中学では、新たな取り組み「NEXT20」プロジェクトがスタートしています。皆さんもその一員として、新しい大宮開成中学を創り上げていきましょう。

この6年間で、人としての「幹」を育て、それぞれの「花」を咲かせる立派な青年となることを願って、お祝いのことばといたします。

 

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1カ月前までランドセルを背負っていた子たちが、きりっと背筋を伸ばし、大人びて見える――式典といい制服といい、通過儀礼身なりの重要性をあらためて認識します。

 

中学も高校も、式辞は毎年呻吟します(しかも中高入学式翌日には在校生の始業式の講話も…

私のこだわりは、とくに中学生向けは抽象的な話に終始せず、中学受験時の興味関心と結びつくような具体性ある内容に、人間性の成長を願う校訓「愛 知 和」を結び付けること。

 

並み居る他校の校長先生方にはとても及ぶべくもなく恥ずかしいのですが…。