校長 その日その日

Principal Day by day

校長 その日その日

 

2022/11/01

(11/1)「文実長にしか見えない景色がある」

10/29(土)・30(日)の2日間、第57回開成祭が無事閉幕しました。来校者は2日間で計約6,000人、おかげさまで大盛況でした。

2日目は最後に、本校生徒だけで「エンディングセレモニー」を実施。心に刺さったのは、文化祭実行委員長のあいさつです。

 

「文化祭実行委員長にしか見えない景色があります」

 

話したのはNさん(高2)。「ちょうど1年前、実行委員が募集されたとき、集まったのはたったの9人」「本当に運営できるのか不安だったが、最終的には100人ぐらい集まってくれた」

「私たちはこれで引退し、今月はもう来年の実行委員の募集があります。皆さん、文化祭実行委員長にしか見えない景色があります。誰か、この景色を見ませんか。ぜひ委員になって、来年の開成祭を創り上げてください」――会場から大きな拍手が起きました。

 

セレモニー後、鼻をすすっていた委員の1人、H君(高2)。委員長の言葉にグッときた」、同士ですね。

 

3年ぶりのフル開催を成功させた実行委員の熱意は、間違いなく後輩に伝わったことでしょう。

 

ここでは、華やかなクラス展示よりも私の印象に残った展示発表を紹介します。

↓ 好天に恵まれたのは、生徒の日ごろの行いのおかげ

↓ 屋外パフォーマンスも予定どおり。書道部やサルサダンス、薙刀部には人垣ができました。体育祭時のクラスTシャツ展示も華を添えます

↓ 第1グラウンドでは女子サッカー部が提供するキックゲーム。「ボール、いっぱいすくえたね!」小さな子にとても優しかった生徒たち

↓ 小さな子といえば、老いも若きも心をつかまれた鉄道研究同好会

↓「書道部・書道授業選択者」合同作品展示は開成祭初の試みで、大人のかたが多く訪れていました

↓ 清心館では演劇放送部が『学校』を上演。終盤の切ない展開に、会場からすすり泣きが漏れました。コーラス部も美声を披露

↓ 中学校舎。中1は探究「環境」に基づく展示。可愛いメモスタンドの製作体験は人気でした。カプセルは廃材利用、某大手寿司レストラン様から無償提供されたもの

↓ 同じく中1。ステンドグラスや手の込んだ黒板アート。ここでも廃材(準備の色塗り時に床に敷いていたブルーシート)が活躍。生徒の柔軟な発想が素晴らしい

↓ 中2は6月の奈良京都研修での自作ガイドブック展示、中3はポスターセッション。課題が明確で見ごたえがありました

↓ 中学校舎1階ロビーは一貫部後援会様前回の記事は、素敵な風車アートのフォトスポットになりました。受験の成功を祈願する鳥居も、後援会(=卒業生保護者)ならではのお心遣い

↓ 閉幕後のエンディングセレモニーでは、「ダンス甲子園」「OKオケ」の最優秀生徒が演技を再演、会場が大いに沸きました

 

こんなにも彼らの笑顔と笑い声に接したのは、いつ以来でしょうか……今日(11/1)もその余韻か、校舎内あちこちで笑い声が上がっています。

彼らを明るくしてくださったのは、ご来校の皆様の力です。この場を借りて心から感謝申し上げます。