校長 その日その日

Principal Day by day

校長 その日その日

 

2022/04/18

(4/18)一貫部高1のGVS

17日(日)から2泊3日で、中高一貫部高1がGVS(Global Village for Student)を実施中です。外国人留学生とともに、SDGsに関連する諸問題を学び合う英語合宿です。2日目(18日)の様子を会場の熊谷市のホテルへ見に行ってきました。

↓ 本来は中3での行事予定だったものが、ようやく高1になって実現!

5~6人のグループごとに留学生リーダーが付き、SDGsをテーマに話し合い。

↓「将来、どのような社会で暮らしたいか」。キーワードを出し合い、イメージフラッグをデザイン

↓ そして発表(もちろん英語で)「背景は自然の大切さ、三分割は平等、手は多様性、そして星は地球をイメージしました」

留学生リーダーは総勢約30名。日本の国立・私立大学に在籍し、出身国も東南アジア、中近東、アフリカなど様々。博士課程だという人もいました。何人かに話しかけると…(私の理解の範囲ですが)。

Aさん(バングラデシュ)はプログラミングを学びに。私「国旗が日本と似ているよね」、Aさん「小さい国だけどいつか訪れてね」。

Bさん(ネパール)は都市・交通政策を研究。私「首都カトマンズだったら東京と同じように道路は立派なのでは?」、Bさん「確かにそうだけど、地方はまだまだ悪路なんだ」

Cさん(エジプト)は、海洋再生エネルギーとAI技術の融合を研究中。私「エジプトはSDGsでいうと何が一番の課題?」、Cさん「貧困だね。1日300円以下で生活する家庭がまだまだ多い。そのためには教育が大切。でも教育は成果が出るまで時間がかかるよね(同感!)。日本は?」、私「人口減少、高齢化かな…」。

 

当行事の企画会社のMさん「普通の英会話授業だと、どうしても “教師ー生徒 ”の隔たりがありますが、留学生だったら年齢が近いから親しみやすい」

「留学生自身も、自分の研究を語ることで逆に勉強になっているんです」「大宮開成さんはSDGsへの関心が高いので、すごくスムーズです」。何とも嬉しい言葉。

 

生徒たちはSDGsのことを、英語で表現するにはまだ難儀そうでしたが、取り組む課題や留学生の指示はほぼ理解していました。中1から「プレゼン教育」で触れてきたからでしょう。

↓「Step by step、徐々に表現できるようになるから大丈夫」(Cさん:中央右で見守っている)。

2泊3日の間では難しいですが、単に「水は大切」「貧困をなくそう」と頭での理解ではなく、「なぜ、何をどのように守るべきか」を自分の言葉、思いとして伝えられることを目指したいものです。

(私こそ、もっと知識を得て英語力を上げ、留学生と深い話をしたいと痛感しました)

明日19日は最終日。グループプレゼンテーションで「私達がつくる未来の世界」を発表。聞けないのが残念ですが、頑張ってほしいですね。なお秋には後輩たち中学3年生も、同プログラムに挑戦します。